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2019年1月

2019年1月27日 (日)

続き〜DENON DCD-735の改造

解析の結果、デジタルフィルタやアナログ部の回路が上位機種DCD-1515やDCD-1550と同等と判明したDCD-735ですが。

抵抗やコンデンサの値はわかりません。
特に、SM5845AFから出力されている、余分な2bitの扱いなど…特殊ですので。
まぁロジック電圧は5Vですし、PCM61Pの電流出力の仕様(出力インピーダンスや出力電流…といっても±10%らしいけど)から逆算して、回路の値を埋めていきます。

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値を隠したのは、以前改造した記事が盗用されたことがあったため。
それに、人のマネしても面白くないでしょ、と。推理小説の犯人を教えちゃダメです。w

手持ちの抵抗、コンデンサでは足りないものもありましたが、近い値で追加していきます。

最初は右チャネルだけ改造して。


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アクティブフィルタのコンデンサは手持ちの都合でWIMA。オペアンプはLME49720です。
これでCDを再生してみると…右側の音が、数ランク上がった感じです。
ウィーンフィルのチャイコフスキーを聴くと、楽器の音の「ツブツブ感」が無くなり、後ろで鳴っているトライアングルや鈴の音、管楽器のブレスの音までわかります。

ということで、左側も改造。


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結構空きパターンが多かったパスコンなども追加しました。
というか、PCM61Pのメーカー推奨のコンデンサが抜かれているとか、廉価モデルと言ってもDENON酷すぎです。
ケミコンは、元に合わせてELNAのSILMIC系(デジタルフィルタ部だけOS-CON)を使いました。

昨晩から連続リピート再生をしていますが、コンデンサのエージングも進み、音も落ち着いてきました。
ALPHA Processingの音が疲れるという方も多い様ですが、入力電流が少なく(もちろん入力段はFET型)GB積が大きいオペアンプを使ってIV変換やアクティブフィルタを構成すると違う意見になるんじゃ?と思っています。

そして、何よりこの機種はピックアップがKSS-213。
壊れても安価に交換出来ますしね。

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2019年1月26日 (土)

本末転倒気味なのは、毎度〜DENON DCD-735の修理と改造

毎度懲りずにDENONのCDプレーヤーDCD-735を譲り受けました。
もちろん、動かないジャンク品。

もともとウチには部屋の数の倍以上、CDプレーヤーがあるので、今度こそ自作DACとかのケースにでも、と目論んでいたのですが…
トレイ駆動のベルトが切れていたけれど、在庫のベルトがあったので交換してしまい。
CDを認識しなかったので、手持ちのレーザーパワー計で調整して。
メカ部分を点検整備したら、治ってしまいました。😓

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他にも、ヘッドフォン端子が壊れていて、R側の接点が折れていたのを(ジャックを分解して、バネ電極を作り直して)直したり。

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リモコンの電池電極が液漏れで腐食してたのをベリリウム銅線で作り直したり。

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問題なくなったとは言っても、安価な普及型なんだよなぁ…と基板を眺めると、DACはPCM61P。素性は良いはず。
回路を追うと、PCM61P内蔵オペアンプでIV変換とアクティブフィルタを兼用している回路。
で、その近くにはオペアンプが載るパターンがあり。外部でIV変換とアクティブフィルタが組めることがわかりました。

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で、基板を外してひっくり返してみると。

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あれ?このパターンは…DENON謹製ALPHA Processing SM5845AFでは?と気づき。
制御マイコンにも、こんなジャンパーが。

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先日DAC改造をしたCS-PCMチューナーDTU-1600、実はDAC以降を差動動作させようともう一台あるのです。😅

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差動で使うなら、デジタルフィルタのSM5845AFは一つ要らなくなるので、移植出来るわけです。
まぁ無駄足にならないよう、調査を開始します。
もともとDCD-735に載っているデジタルフィルタはSM5841Pで、制御はロジックレベル。SM5845AFはソフト制御なので…まず基板のジャンパーを変更して、

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ソフト制御の信号が出るか、ロジアナで確認します。
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…あー、出てしまいました。これで後には引けなくなった。😓


さて、この頃のDENONのCDプレーヤーの系譜を見てみると、ALPHA Processing搭載でPCM61Pが載っているのは上位のDCD-1515と、DCD-1550。名機と言われた機種ですが、こちらはビット出力を拡張して20bitとする処理らしい。
そして、その翌年にポツンと発売された、このDCD-735。
ちょっと調べた限りでは、上位2機種の回路図は見つからなく。
廉価機種として発売されましたが、上位機種と同様のDACやアナログ回路も想定されていた様ですね。

そして、18bit出力のPCM61Pで20bit出力、という謎もわかりました。
SM5845AFの19、20bit出力端子が抵抗経由でPCM61Pの電流出力に加算されています。
まぁ、どうやって同期してるのかという疑問は出るのですが、DENONがずっと売っているので。

早速SM5845AFの移植を開始します。

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といっても、この程度であれば外して付けるのに数分。

とりあえず、デジタルフィルタを交換した状態でCDを再生すると、問題なく音が出ました。
ちなみにジャンパーを変えただけだと、ノイズまみれでしたので、成功です。

次にアナログ回路部分は…長くなったので、次回。

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2019年1月 6日 (日)

暇つぶし第2弾〜YAMAHA K-1x

DVD-S7000が暇つぶしにならなかったのですが、元旦(本当に朝一)にヤマトさんがお年玉…YAMAHA K-1xを届けてくれました。
ベルト切れ、VFD表示しない、それ以前は動いていたワンオーナー品、というものです。
出どころが明らかなら変に弄られたこともない(被害者多数の北海道からヤフオクに出品されているオレオレ修理整備済みデッキとか、最近のハードオフに「お帰り」された素人破壊されたもの…)よりは安心か、と。

実は最近、高速化事業部さんのHPを拝見して(近々、経緯を記事にします)、カセットデッキの最終形とも言われるこの機種が気になっていました。
ウチにはAKAIのR70EXが整備済みで動いているのですが、2ヘッドなので。昔は何台も買っては手放していたんですけどどね。

元日から、電源も入れずに分解。

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うーん、まるで水没品です。
サブパネルは腐食が進んでいてメカデッキの下は強度が落ちてるし、VFD上の絶縁紙は水分含んだ後でふやけてぐにゃぐにゃ、塩吹いてます。

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もちろんシャーシも…

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そして


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切ってない結束バンド。悪い予感がします…

今更なので、まずはサブパネルの腐食部分をサンダーで切り落とし、そこらに転がっていたシートメタルを溶接、取り付け穴を開けてタップを切り、塗装します。(元日に

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キャプスタンベルトは、聞いていた通り溶解してあちこちにこびりついていました。
分解して、フライホイールなども洗浄。
とりあえず、昔KENWOODのデッキから外した内径69mm…が伸び切ってちょうど良い長さになったw平ベルトに交換。

次に、全面化粧パネルを外して、アイドラーローラ…ゴムが硬化して割れていました。
バックテンションをかけるゴムベルトも溶解して、回転検出の反射板は真っ黒になっています。

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IPAで洗浄し、少し薄くなった黒い部分は黒で塗りつぶしておきます。


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アイドラーローラーが当たるリールモーター軸はヒビが入っていますが、現時点では放置するしか。

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ここまで分解してる最中、リール軸の片側のスプリングが入っていないことも気がつきました。
※73の部品

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本来は左右で別部品…バネ定数が違うはずなのですが、メーカーに在庫を問い合わせても休み(YAMAHAは7日からだそうで)とのこと。
0.4mmのステンレス線をφ3mmのアルミ棒に巻きつけて、バーナーで真っ赤になるまで熱し、熱した天ぷら油で焼き入れ、焼き戻しをして、74番と同程度のバネを自作しました。試作は3回で済みました。
(2本のバネの間に厚紙などを入れ、重ねて指で押しつぶし、同じように縮むかチェック)


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アイドラーローラーは、径がピッタリのゴムパッキンをホームセンターで調達出来ました。

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また、カセットデッキだけでなく、この頃のリーフスイッチをセンサーに使っているものは接点が接触不良を起こしやすいです。
紙やすりは厳禁(接点のメッキなどを削り落としてしまう)。接点回復剤を併用して厚紙などを接点間に挟んで擦るか、「リレー接点」用のクリーナーで洗浄するかが必須ですね。

また、リーフスイッチがケース内などで分解出来ないときは、数kVの高圧発生器を使って接点の酸化物などを焼き飛ばす手もあります。(もちろん最終手段。自己責任でw

ここまで整備して、元どおり組み直して、いよいよ動作試験…

スイッチに反応して、動作する様な感じですが、1秒程度で止まってしまいます。
これは回転検出が出来ていない症状。

再度メカデッキを分解して(回転検出のセンサー基板は最奥…)電気的に正常か見てみます。
赤外線LEDを発光させ、その反射光をフォトトランジスタで受けて(フォトリフレクター)回転を検出する回路になっています。

まずフォトトランジスタですが、アナログテスターでCE間の抵抗値を測ります。赤外線は、普通に転がっている「リモコン」を使います。
左右2つとも、正常…リモコンのボタンを押した(赤外線を受光した)時に抵抗値が下がります。
次に、赤外線LEDを見てみると…左右の2個が直列になり、電流制限抵抗が繋がっている…はず。
※R1…値は不明

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基板についていたのは、アキシャルリードですがカラーコードを読むと、電流制限にしちゃかなり大きい値だしなぁ、と不審に思い、LCRメーターで調べると

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付いてたのはコンデンサ(に成り果てた、何か)。抵抗だったとしても、LED点灯する値では無く。
つまり「前は正常に動作していた」は嘘だったことが確定しました…

サービスマニュアルでも、この基板はアッセンブリーで交換らしく抵抗値はわかりません。(この辺りのメカデッキは、別メーカー供給ですので…転売ヤーが素人臓器移植するのも、こういう点が)
赤外線LEDのVfは最大1.2V程度なので、2個直列で2.4V。ロジック系が5Vなら2.6Vで10mA程度流せば良い抵抗を取り付けます。


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再度組み直して、動作試験…


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今度は正常に動作しました。
アジマス調整は、市販テープを聞く限りほぼ正常の様です。

薄めの90分テープを往復させましたが、ジャムなども起こらず綺麗な音が出ています。
最近のデジタル音源よりノイズが多いのはテープなので仕方ありませんが、アナログだからとバカには出来ない音ですね。
メタルテープとDOLBY Cの組み合わせや、Crテープとdbxなら、そこそこ良い音がします。

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2019年1月 1日 (火)

年末年始の暇つぶしのはずが…SONY DVP-S7000

リサイクルショップで買い込んであったDVP-S7000。
年末年始特価で半額、と書かれていまして、500円。まぁ縦にして置かれていて、転売屋も手を出さない「電源入らず」でしたけど、暇つぶしには「ハードルが高い方が」と。w
SONYのDVD初期の製品で、カレントパルスDACなどCDP専用機並みに音質が良い、という評判らしく。
修理出来ないほどの故障なら、またDAC化すれば、という考えです。

まずは電源も入れずに分解。

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…いきなり原因判明。操作パネルとのFPCが外されていました。
ということは、誰かが弄ったもの。悪い予感しかしません。
まだ電源を入れずに、ケーブルが外されていたパネル周りを重点的に、全体を点検していくと、パネルを上下させるモーターへのFPCが逆挿しされていたり(その上、雑な抜き差しで痛んでいた)、いくつかパスコンが容量抜けしていたり。
一通りチェックして接続を戻し、操作すると電源は入る様になりました。
そしてCD再生も正常。

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しかし、DVDはメディアを認識するものの、再生開始した途端再起動の様に。
メディアも無い様な振る舞いなので、状態を覚えていないならマイコン系でしょう。


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制御にはH8とSHが載っていて、プログラムはソケット実装のROM…よほど切羽詰まった開発なのが推し量れますね。😓
そして、この表面実装型ソケットは接触不良になりやすく。
バネ接点を全部0.5mmほど持ち上げ、ROM側共々接触部分を洗浄します。(そこらの素人ブログの様に紙やすりとかで磨くと、メッキが剥がれるので後々酷いことになります)
そして再度DVDを再生すると。


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修理完了してしまいました。
あとは内外をクリーニングして筐体を戻します。

1時間程度で終わってしまい、暇つぶしになりませんでした。

ちなみに、マイコン2個の間にあるスイッチを変えるとリージョンとマクロがフリーになるという素敵な機種らしいです。
傷だらけですが、CD再生でも繊細な音(軽いですが)なので、外装を手直ししてリビングで使おうか悩んでいます

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