本末転倒気味なのは、毎度〜DENON DCD-735の修理と改造
毎度懲りずにDENONのCDプレーヤーDCD-735を譲り受けました。
もちろん、動かないジャンク品。
もともとウチには部屋の数の倍以上、CDプレーヤーがあるので、今度こそ自作DACとかのケースにでも、と目論んでいたのですが…
トレイ駆動のベルトが切れていたけれど、在庫のベルトがあったので交換してしまい。
CDを認識しなかったので、手持ちのレーザーパワー計で調整して。
メカ部分を点検整備したら、治ってしまいました。😓
他にも、ヘッドフォン端子が壊れていて、R側の接点が折れていたのを(ジャックを分解して、バネ電極を作り直して)直したり。
リモコンの電池電極が液漏れで腐食してたのをベリリウム銅線で作り直したり。
問題なくなったとは言っても、安価な普及型なんだよなぁ…と基板を眺めると、DACはPCM61P。素性は良いはず。
回路を追うと、PCM61P内蔵オペアンプでIV変換とアクティブフィルタを兼用している回路。
で、その近くにはオペアンプが載るパターンがあり。外部でIV変換とアクティブフィルタが組めることがわかりました。
で、基板を外してひっくり返してみると。
あれ?このパターンは…DENON謹製ALPHA Processing SM5845AFでは?と気づき。
制御マイコンにも、こんなジャンパーが。
先日DAC改造をしたCS-PCMチューナーDTU-1600、実はDAC以降を差動動作させようともう一台あるのです。😅
差動で使うなら、デジタルフィルタのSM5845AFは一つ要らなくなるので、移植出来るわけです。
まぁ無駄足にならないよう、調査を開始します。
もともとDCD-735に載っているデジタルフィルタはSM5841Pで、制御はロジックレベル。SM5845AFはソフト制御なので…まず基板のジャンパーを変更して、
…あー、出てしまいました。これで後には引けなくなった。😓
さて、この頃のDENONのCDプレーヤーの系譜を見てみると、ALPHA Processing搭載でPCM61Pが載っているのは上位のDCD-1515と、DCD-1550。名機と言われた機種ですが、こちらはビット出力を拡張して20bitとする処理らしい。
そして、その翌年にポツンと発売された、このDCD-735。
ちょっと調べた限りでは、上位2機種の回路図は見つからなく。
廉価機種として発売されましたが、上位機種と同様のDACやアナログ回路も想定されていた様ですね。
そして、18bit出力のPCM61Pで20bit出力、という謎もわかりました。
SM5845AFの19、20bit出力端子が抵抗経由でPCM61Pの電流出力に加算されています。
まぁ、どうやって同期してるのかという疑問は出るのですが、DENONがずっと売っているので。
早速SM5845AFの移植を開始します。
といっても、この程度であれば外して付けるのに数分。
とりあえず、デジタルフィルタを交換した状態でCDを再生すると、問題なく音が出ました。
ちなみにジャンパーを変えただけだと、ノイズまみれでしたので、成功です。
次にアナログ回路部分は…長くなったので、次回。
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