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2019年1月 6日 (日)

暇つぶし第2弾〜YAMAHA K-1x

DVD-S7000が暇つぶしにならなかったのですが、元旦(本当に朝一)にヤマトさんがお年玉…YAMAHA K-1xを届けてくれました。
ベルト切れ、VFD表示しない、それ以前は動いていたワンオーナー品、というものです。
出どころが明らかなら変に弄られたこともない(被害者多数の北海道からヤフオクに出品されているオレオレ修理整備済みデッキとか、最近のハードオフに「お帰り」された素人破壊されたもの…)よりは安心か、と。

実は最近、高速化事業部さんのHPを拝見して(近々、経緯を記事にします)、カセットデッキの最終形とも言われるこの機種が気になっていました。
ウチにはAKAIのR70EXが整備済みで動いているのですが、2ヘッドなので。昔は何台も買っては手放していたんですけどどね。

元日から、電源も入れずに分解。

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うーん、まるで水没品です。
サブパネルは腐食が進んでいてメカデッキの下は強度が落ちてるし、VFD上の絶縁紙は水分含んだ後でふやけてぐにゃぐにゃ、塩吹いてます。

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もちろんシャーシも…

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そして


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切ってない結束バンド。悪い予感がします…

今更なので、まずはサブパネルの腐食部分をサンダーで切り落とし、そこらに転がっていたシートメタルを溶接、取り付け穴を開けてタップを切り、塗装します。(元日に

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キャプスタンベルトは、聞いていた通り溶解してあちこちにこびりついていました。
分解して、フライホイールなども洗浄。
とりあえず、昔KENWOODのデッキから外した内径69mm…が伸び切ってちょうど良い長さになったw平ベルトに交換。

次に、全面化粧パネルを外して、アイドラーローラ…ゴムが硬化して割れていました。
バックテンションをかけるゴムベルトも溶解して、回転検出の反射板は真っ黒になっています。

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IPAで洗浄し、少し薄くなった黒い部分は黒で塗りつぶしておきます。


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アイドラーローラーが当たるリールモーター軸はヒビが入っていますが、現時点では放置するしか。

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ここまで分解してる最中、リール軸の片側のスプリングが入っていないことも気がつきました。
※73の部品

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本来は左右で別部品…バネ定数が違うはずなのですが、メーカーに在庫を問い合わせても休み(YAMAHAは7日からだそうで)とのこと。
0.4mmのステンレス線をφ3mmのアルミ棒に巻きつけて、バーナーで真っ赤になるまで熱し、熱した天ぷら油で焼き入れ、焼き戻しをして、74番と同程度のバネを自作しました。試作は3回で済みました。
(2本のバネの間に厚紙などを入れ、重ねて指で押しつぶし、同じように縮むかチェック)


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アイドラーローラーは、径がピッタリのゴムパッキンをホームセンターで調達出来ました。

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また、カセットデッキだけでなく、この頃のリーフスイッチをセンサーに使っているものは接点が接触不良を起こしやすいです。
紙やすりは厳禁(接点のメッキなどを削り落としてしまう)。接点回復剤を併用して厚紙などを接点間に挟んで擦るか、「リレー接点」用のクリーナーで洗浄するかが必須ですね。

また、リーフスイッチがケース内などで分解出来ないときは、数kVの高圧発生器を使って接点の酸化物などを焼き飛ばす手もあります。(もちろん最終手段。自己責任でw

ここまで整備して、元どおり組み直して、いよいよ動作試験…

スイッチに反応して、動作する様な感じですが、1秒程度で止まってしまいます。
これは回転検出が出来ていない症状。

再度メカデッキを分解して(回転検出のセンサー基板は最奥…)電気的に正常か見てみます。
赤外線LEDを発光させ、その反射光をフォトトランジスタで受けて(フォトリフレクター)回転を検出する回路になっています。

まずフォトトランジスタですが、アナログテスターでCE間の抵抗値を測ります。赤外線は、普通に転がっている「リモコン」を使います。
左右2つとも、正常…リモコンのボタンを押した(赤外線を受光した)時に抵抗値が下がります。
次に、赤外線LEDを見てみると…左右の2個が直列になり、電流制限抵抗が繋がっている…はず。
※R1…値は不明

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基板についていたのは、アキシャルリードですがカラーコードを読むと、電流制限にしちゃかなり大きい値だしなぁ、と不審に思い、LCRメーターで調べると

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付いてたのはコンデンサ(に成り果てた、何か)。抵抗だったとしても、LED点灯する値では無く。
つまり「前は正常に動作していた」は嘘だったことが確定しました…

サービスマニュアルでも、この基板はアッセンブリーで交換らしく抵抗値はわかりません。(この辺りのメカデッキは、別メーカー供給ですので…転売ヤーが素人臓器移植するのも、こういう点が)
赤外線LEDのVfは最大1.2V程度なので、2個直列で2.4V。ロジック系が5Vなら2.6Vで10mA程度流せば良い抵抗を取り付けます。


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再度組み直して、動作試験…


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今度は正常に動作しました。
アジマス調整は、市販テープを聞く限りほぼ正常の様です。

薄めの90分テープを往復させましたが、ジャムなども起こらず綺麗な音が出ています。
最近のデジタル音源よりノイズが多いのはテープなので仕方ありませんが、アナログだからとバカには出来ない音ですね。
メタルテープとDOLBY Cの組み合わせや、Crテープとdbxなら、そこそこ良い音がします。

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