がじぇルネ
お久し、非論理です。
朝から打合せで都内へ向かうMEDIOに同行(便乗)です。
渋滞前に、ボクスターで(もちろんオープン状態)入ったので、とても快適。
そんな都内の放射線レベル。背後にはスカイツリー。
0.14uSvです・・・茨城より高い。
11時には彼の用事(仕事)は終わり、秋葉原へ移動。鈴商と秋月と千石で買い物をした後、僕だけ別行動。
駅の中でホットドックを食べ...飯田橋へ。
僕の今日の上京の一番の目的、「がじぇルネ」のプロデューサー・ミーティングです。
プロデューサーの仕事は弱小プロダクションで新人アイドルを育てr 若松通称(とルネサス)が発売する(予定の)ボードの評価・市場開拓の為の地盤開発?みたいです。
無報酬ですが、評価用のボード「GR-SAKURA」が頂ける...それも現物がまだ市場に出ていないRX63Nが載っているボードです。
先日のエレキジャック・フォーラムで予告されていたらしいのですが、やっと(サポートとなる一部の人達に)公開されたというわけです。
さて、3時間以上の会合中、最後の質疑応答ではかなり熱い意見が出ていました。
まぁ僕も思っていたのですが、既に基板が出来上がっているので今更そんな事言われても...という内容も。(w
僕なりに感じた・思った事と、そのためには?という意見を書いてみます。
1.Arduinoを意識して作成されたセット故に
1)本家Arduino互換として動かすには性能が高すぎるCPUがもったいない
→この性能を生かすためには、本家Arduinoから離れる必要がある。
(互換に拘ると、足をひっぱられる
→Arduino互換にした為、ピン配置がCPUのバスに対して連続でない。(元がAVR特化設計のArduinoなのだから、当然)
(RX63N本来の性能を出そうとすると障害になる可能性が高い
2)上項を逆に考えると、本家Arduinoに対して高価になるはず。まぁ若松さんの胸算用ですが
→Arduinoと互換=同じ事しか出来ないなら、値段が高い分売れないかも。
2.Arduinoを意識して作成されたセットなのに
3.3V駆動のRX63Nを採用した為、多くの入出力は5Vを受け付けない。(トレラントは一部)
→互換と言っているが、Arduinoシールドで使えないものがあるかも
さて、ここまででとても重要なことがあります。それは
上に書いたこと全ては、「搭載されたルネサスのRX63Nには全く問題はなくて、この基板の開発(とRX63Nをこれに採用した事)に問題がある」という点なのですね。
※基板、というかこのセットを開発し販売する(予定)のは「若松通商」さんですけど。ここ重要。 :-P
正直な感想は...「中古の軽自動車のボディ遊園地のゴーカート(Arduinoのアーキテクチャ)に、F1エンジン(RX63N)」 (言いすぎかな?
高価になっちゃった、けどその性能が出し切れてない。
Arduinoを真似て敷居を低くしユーザを取り込もうとした点、高機能の新しいマイコンを採用しコアユーザ取り込みを狙った点(これは僕の勝手な想像なのですが)、「二兎追うもの一兎も得ず」、という言葉そのものに感じました。
僕が勝手に思っている事なのですが、メーカーさんが主導のプロジェクトならばこそ、ハード部分に注力したら良いのにと思います。
Arduinoがユーザから発生したプロジェクトなのだから、それに対して「単なる一ユーザでは作れないもの」...例えばルネサスのIC等を使用したシールドなど。最近話題のSmartAnalogの採用なんてベストではないでしょうか。(まだICとしての製品は出ていませんが)
もちろん、当初は使ってくれるユーザを確保するため、Arduinoでも使用出来る様にライブラリやドライバ等が必要でしょう。ですが、そのシールドの持つ(高い)機能・性能を100%使うには、ルネサスのマイコン基板(今回の様な)が必要ですよ、という売り方で行く、など。
ようは、「Arduinoと同じセグメントで真っ向勝負するのでは無く」、「将来Arduinoを卒業した人達が(高価だけど高性能な)ルネサスのセットを使う」、という流れを作ったほうが良いのでは?と思ったのでした。
という事で、今回プロデューサーとして参加させて頂くことに対して、僕のスタンスは。
現状を考えて、「高機能なルネサスのRX63N」をガシガシ使うにはArduino互換というくくりを離れる必要があると考えています。もちろんフレームワークとして用意されたものは使いますが...
まずはArduinoと関係ないシールド(の様なもの)を作ってみようかなぁ、と考え中。
※僕はAVRを使っているけどArduinoの環境を全く使いません。理由は、ハードを自分の手(プログラム)で直接叩いた方が効率が良いからです。もちろん開発効率では無く、性能の、ですが。
enthusiastとして「それの性能を出し切る事」が、技術屋だと。(w
追記:
上の写真。一緒に写っているのは(正月明けに)中国・深圳で買った「Arduino Mega」コンパチボードですが...USBケーブル付い100元・・・16.00USD。つまり日本円で\1,300くらいでした・・・ (--; 価格破壊。
他に買ったのは、(mbedでは無いけど、ARM系の)
STM32F103に周辺とタッチパネル付 2.8"TFT-LCD付き:25USD (\2,000くらい)
STM32F103に周辺とタッチパネル付 3.2"TFT-LCD付き:35USD (\2,800くらい)
2つ買っても\5,000でした。(近日紹介しますが・・・この値段は・・・びっくり。
これを見ると、「若松さんが考えている「GR-SAKURA」の販売価格は大丈夫なのかなぁ?」とか思ってしまいます。余計なお世話ですが。
若松さん、価格の競合相手は本家Arduinoでは無く、コンパチ品の方ですよ。 :-P
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