木工...安価なスピーカー製作
MEDIO:
ここで幾度と無く書いてきた宗教話「オーディオ」。(w
真の音と、良く聞こえる音の違いは人間にしかわかりません。計測器は「正しい、真の音との違い」しか計ることが出来ず、そして一部の信者はその計測値を全く信用しないからです。(^^;
測定器の表示した「歪」が大きくても「真空管アンプの音が良い」と言いはる人がいます。度々言っていますが、それは「良い音」ではなく、その人の「好きな音」なのだと。
これを逆手に取った有名企業があります。
心理音響学までも駆使した開発・設計を行うMITのBOSE博士と、彼の率いるBOSE社です。
高価な・特性の良い部品ばかり集めれば良い装置が作れる、という間違いを自ら経験し自ら良い装置の探求を行った方ですね。技術者の端くれとして、大変尊敬する人物です。
私自身も同社の製品をいくつか所有していました(現在は201AVNだけ所有)が、小径の紙コーンスピーカで、よくこんな音が出るものだなぁと驚いていました。
話は変わって、学生時代に研究室で木工をしている同級生がいました。
電気科なのに...彼が作っていたのは、故長岡鉄男氏設計のスピーカーボックスでした。(卒論は、自ら設計したアンプと、そのスピーカーについて書いていた気がします。その後彼はDENONに就職した記憶があります)
最近ヘッドフォンアンプを作ってから、その当時の記憶がよみがえり...以前より暖めていた構想でボックスを設計・製作してみました。
もちろんBOSE博士の逸話をなぞり、高い・良い部品は全く使いませんよ、よ。(w
さて材料です。
・広葉樹合板※ 450mm×300mm×12mm @\240 4枚 [ジョイフルホンダ古河店]
・赤松角材 40mm×24mm×1800mm @\570 2本 [ジョイフルホンダ古河店]
・ 〃 40mm×24mm×900mm @\300 1本 [ジョイフルホンダ古河店]
・スピーカーユニット F01908H0 @\300 2個 [秋月電子] ←重要! (^^;
他、雑材料(木工用ボンド、コースレッド等の木ネジ、ダイソーのキルト芯、フェルト
計、\3,000くらい。(w
角材を設計図通りに丸ノコで切断し、合板にボンドで貼り付け、木ネジで固定していきます。こんな感じに。作成は片側1時間もかかりません。
ユニット自体が効率良い製品では無いので、直接駆動するスピーカ室は80mm角(256cm3)と狭く、そこから2mmの隙間を通って背圧が抜けて行きます。
通路は、曲がり毎に広さ・大きさを変えてあり、「トンネルを通った様な音」成分を消しています。狭い部分は特に「ダイソーの貼れる布・フェルト」を貼って、定在波を極力消します。
スピーカーボックスの空間方向の厚みは角材の通り40mmです。不等長のポートを持つバスレフというかバックロードホーンというか...
そして、4本のポートの出入り口に吸音材を詰めることで背圧の帯域中のバランスを取ります。
最初はぎすぎすしてバランス悪かったんですが、5時間ほどエージングして。
大きさはA3用紙とほぼ同じ大きさです。
決してドライブ能力が高いとは言えない、ONKYOの「CR-185」(一部に有名な、ディスクリート構成のアンプ搭載の旧型CDミニコン)で、写真の通り壁に立てかけカーペットに床置きのまま鳴らしていますが...はっきり言うと、片側\1,500とは思えない音。(^^;
会社でオーディオ好きの同僚等に聴いてもらっても、値段からは信じられない音だと好評でした。
(自分では考えて設計した通りではあるんですが...まぁ正直言うとびっくりしてます)
ユニットの効率が悪いので、最近はやりのデジタルアンプで鳴らしてみたいです。
以前作ったのは人に譲ってしまったんだよな...
まだ吸音材の量と位置が決まっていない(音域内のバランス調整足らず)し、背板は木ネジでの仮固定(ポートが密閉されていない)なので、ちゃんと完成したら再度「箱のエージング」をして、もう一度評価してみます。
あと、今度、ほぼ同口径のFOSTEX FF85WKを借りられるので、ユニットを換えても試してみます。特性表みても結構低音が出そう。
※バッフル面に「広葉樹合板」を使ったのは、ある程度「疎で柔らかい」方が「スピーカユニット自体の反動で積極的に音を出す事が出来るかも」と考えたから。これは、師匠の「黄色帽子」バイトでの経験則より。
これは小径ユニットには大当たりの設計則かも。
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