何故?
MEDIO write:
※6/11 23:46 trackback追記
技術ネタが無いのは、時間が無いからです。仕事から帰って、食事と風呂の支度、食事を取って、少し休んで入浴。ちょこちょこと仕事を片付けていると、もう既に0時近く。
半田付けやプログラミングを伴う作業であれば、1時間半程度の空き時間を作らないとダメなので...とどめに、週末も仕事入っているし。
「最近、技術ネタが少ないとお嘆きに貴兄に。辛口のコラムを送ります。」
(面白くなくて、ごめん。えぇ)
政府の経済財政改革の基本方針「骨太の方針09」の素案が公表された。
赤字が続くので、消費税を10%以上(5%増やす=10%の意味である)に上げる前提、で話が進んでいるらしい。
...
さて、ちょっと話を変えて、最近政府(というか、麻生太郎?)が、総選挙前の人気集めの為、「やっきになってばら撒いているお金」の話を。
いつだったか、昔。「税負担の不公平」が話題になった事がある。そして、何を考えたのかわからないが「誰もが負担するから公平だ」とかいう理論を言って、「消費税」の導入が決まった。
そんな事を言っていながら、エコポイントだとか、グリーン税制だとか。でも、これらの金の出所は皆「税金」だというのに。
その中身は「不況のこの時期に、車や大型家電を買い替える事が出来る程のお金持ちの人」にだけ、「税金の還付」をしているだけ。これって、実際は「税負担の不公平」そのものだろう。
エコとは名ばかりで、買い替え前のブラウン管TVより、買い換えた大型液晶TVの方が消費電力が多いとの検証結果も出ている。低燃費の車は結構だが、それの開発・生産にかかったエネルギーや発生したCO2は誰が負担するのか?
結局のところ、公共工事を乱発し土建屋だけが潤う、といういつもの政治屋のやり口と全く変わっていない訳だ。潤うのは、ほんの一部の国民だけ。
そして、このやり方は...「妻が、夫の勤めるサラ金屋から金を借りて、生活費や夫の小遣いに充てる。そして夫の給料はサラ金の支払いに消える」、という図式そのものだ。そのうえ、給料も小遣いも減る一方だというのに。(w
サラ金屋も、無金利とは言わないので、借りる金が多くなれば、いつしか破綻する...事実、今の日本は給料より借りている金の方が多くなっている訳だし。
じゃぁどうすれば良いのか?実は問題になる箇所を削って行けば、本質は見えてくる。
1. 景気対策と言って公共工事なんかに税金をばら撒いても、国の中を流れるお金は実質増えない。(もともとが国民の税金なのだから)
※それで、財源が足りなくなったからと増税すれば、一層消費が冷え込むのは目に見えている。
2. 日本が得意とする外需産業...輸出を主とする産業は、日本とは関係ない国外の景気・動向に左右されるので、あてにはならない。実際、現在の日本の外需はめちゃくちゃになっている。
3. 残りは「内需」である。国内の消費が進むのなら、日本の景気は回復し、また海外に頼らなくて済む分強いものになる。
国内で消費するものを国内で作る。それだけだ。中国の工場なんかに払っているお金が国内で回れば、かなりの景気対策になる。
最近の日本のインフレは、バイオ燃料関係の食料の一時的な高騰が主原因であり、今後しばらくはデフレ傾向で進むだろう。ここで政府が「増税」なんてバカな事をしなければ、価格が下がる分内需...国内での消費は増えるはずである。
ここで言う内需は、実際のモノである必要は無い。先日何度か話題にした「楽天」の様な「ネットショップの大家」商売なんかであっても良いのである。それこそ日本のお家芸、じゃないだろうか。
国と地方で、債務が800兆円を超える(国債に至っては680兆円を超える借金)現在、国民総生産(GDP)は500兆円未満。そしてここ数年GDPは減る一方なのに。
何故、誰も、何も言わないのだろう?
「目先にばら撒かれたお札を、うれしそうに拾い集める皆さん。そのお金は、あなたのお財布から抜き取られたお金なんですよ。」(^^;
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コメント
こんにちは。
いつも拝読していますが、相変わらずご多忙の様ですね。
くれぐれもご自愛ください。
さて、ばら撒き。。。
一番最後のフレーズ、辛辣ですがしっくりきますねぇ。
そういえば、先のG.W.(GateWayぢゃなくて)のETCの上限1000円大渋滞の時も、
『1000円貧乏』と揶揄したサイトがあったっけ(笑)
確かに安いにこしたことはないのですが、ただただ『安い』とばかりにそればかりを求めると、
自分の価値をそこへ貶めてるってことに気がつかないんでしょうか・・・ねぇ?
※また柏崎・長岡においでの際は先日ご紹介したお店をお試しください(笑)
投稿: じぇねらるかいちょう | 2009年6月11日 (木) 10時17分
かいちょうさん、こんばんは。
目先の利益に囚われるっていうのは、誰にでもあることです。特に「非日常」的...お金が手に入るとか、儲かる、とかだと。
間接的にしか見る事が無い「減税」よりも、直接的に金額が見える今回のやりかたは、そんな思慮の浅い国民には魅力的に映るのでしょう。きっと麻生太郎は凄いのですよ。(けなし言葉
ちなみに、一連の「ばら撒き」ですが、欧州の経済学者・政治学者は皆「バカ(GDPを上回る借金があるのに、何してるんだ?)」「0点(あれは経済対策では無い)」との評価をしています。
さてここで一例。トヨタの営業さんから聞いた実話。
昨年末、トヨタのVitsを購入したばかりの方から、新型プリウスを購入したいと相談されたそうです。
「去年買ったばかりなのに、何故?」と聞いた所、「グリーン減税」があるから、と言われたそうです。
ちなみにこの方、1年での走行距離は5000km程度...
Vitsも1ℓで20km近く走りますので、燃料費・減税分と、車両価格の差(おそらく150万円程度)が相殺されるためには、たぶん15年以上かかるんじゃないかなぁ。と言ってました。
「安物買いの~」とは違った格言が出来そうですね。(w
長岡に、次に行くのは秋口になるかもしれません。Windows7の頃、新規の開発があれば、ですが...
そのときは、ぜひ。
投稿: MEDIO | 2009年6月11日 (木) 23時41分