あ、届いたんだ...SSDモニタ(?)第1夜
MEDIO write:
昨日、当選しましたというメールは届いていたんだけれど...こんなに早く届くとは思ってなかったので。
「eArena、Intel SSDモニターキャンペーン」のモニタ商品。
中身はIntelのX-25M。MLCタイプながら高速という、Intelっぽさ満載のパーツ。パッケージが茶箱(IntelのOEM向け組み込み商品は、大概これだけど)なのが、「実は中身は凄いんです」という感じで。
箱を開けると、さらに怪しさが。(^^; A4一枚の、テキストだけの説明書と、帯電防止袋に入った本体(だけ)。
外箱のラベルを見ると、昨年11月27日に箱詰めされたものらしいので、恐らく最近(5/1)公開された高速化取戻しファーム(笑)は適用されていないと思われる。
...いきなりだけど、このサイトは「無保証」「無責任」「基本的にunder-ground」を売りにしているので...eArenaの担当者さんやIntelさんには悪いと思いつつ、いつものスタンスを取ります。えぇ。
一般的なベンチマークなんて、昨年の発表以来、いくらでもweb上で見る事が出来ますから、ちょっと普通の人がやらない事を目指して。
いきなり。
ビス4本でバラバラになるという、なんてエコで親切な設計。まぁ解析目的で分解しても、キーデバイスは全てIntel製なのだから、某C国やそれらの近隣の国でも複製は出来ないのですけれどね。(危
さて、基板的に表(デバイスとしては裏?)側。
メインのコントローラはIntel謹製PC29AS21AA0の文字。すぐ下にはSAMSUNGのSD-RAM、K4S281632K(128Mbit)。
メインのFLASHメモリは、やはりIntelの29F32G08。1チップあたり32Gbit(4GByte)になりますか。
裏面にもチップが10枚。端子部には樹脂モールド。耐震動性を確保しているのでしょう。
見た目の回路的にはあまり面白みは無かったんですが...この商品、確かMLCタイプのFLASHメモリで高速化をする為に、10個のメモリを並列駆動している、と聞いた事があったんですが...今考えると、その「10」という数字はどこから出てきたのか、またそれをストレージとして処理(最終的なデータの単位としてバイト=8bitへまとめる処理)するのに、どんな事をしているのかとか、いろいろ中の動きには興味があるのですが...
プログラムのバイナリとしては、最近公開されたファームがあるのですが、恐らくコントローラはRISC系だろうしなぁ...手を出すのはやめよう。うん。
さて、これから動作確認です。(え?
デスクトップは最近ふたを閉めてしまった上、SATAに空きがありません。仕方が無いので...今日のところは「ノート用のeSATA」で我慢します。(それより、うちにはXP環境しか無いのが問題だなぁ。XP以前のファイルシステムだと、SSDは遅いそうだし)
AREAのツライチeSATA。接続はPCI EXPRESSx1経由となりますが、NCQ対応とか書いてあるので、少しは期待してもいいのかな?
やはりAREAの外付けケースIS250SU(の基板)。こいつは、SATA接続のときはUSB-eSATAブリッジを経由しないでの直接続になりますので、足を引っ張らない....はず。
XPでフォーマットしただけの状態でこの速度です。まぁEXPRESS Card経由でこの速度なら十分速いでしょうね。
ただ、AREAのEXPRESS Card(実は、SSDのプチフリで有名なJMicron製のコントローラを使用しています。JM363Bという)経由だと、あちこちのHPに出ている程は小容量でのランダムR/Wの結果が振るわないという...データの転送時間に対して、発行するコマンド自体のオーバーヘッドが大きいのでしょうけれど。
変に「NCQ対応!」とかで、妙な処理をしている気もするのですが。ね。
ちなみに、「子供のケンカに親が出てくる」とどうなるか。Seagate製の3.5インチHDD、Barracuda7200.12「ST31000528AS」の新品が部屋にあったので、比較してみます。
経由するのは、Logitec製の「LHR-DS01SAU2」。こちらもeSATA接続時に足を引っ張らないとの事。
で、結果。
3.5インチHDDでも、小容量のランダムR/Wはこんなもの。キャッシュに載るだけ、Writeが多少良い結果になりますが...1.5倍程度です。
HDDを半導体メモリに置き換えた場合、いろいろ無駄が生じる(この辺り、このあと続くレポートに書きます)のが判っているのですが、単純に入れ替えただけでもこれだけの性能差が出るというのは凄い事です。
USBメモリを使い慣れた人だと経験上わかっていると思いますが...FLASHメモリはその性質上、「小容量の書き込みが大量に起こる」と性能低下が著しいです。300個のファイルをUSBメモリにそのままコピーすると30分以上かかったりするのが、1つのファイルに(無圧縮ZIP等)するだけで2分でコピーが終わる、なんてのは良くある事だったり。
そんな物理的な性能・制約を技術でカバーするあたりは、技術屋として見習わなければならないところですね。
時間が取れたら、VAIOのtypeZに内蔵させて、Windows7でも入れますか...それとも、何か面白いリクエストのある方、いらっしゃいます?(^^;
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コメント
CrystalDiskMarkでの読み込み値低下は、カードが原因なのでしょうか?
というのも、一世代前の965チップセットでは、SATAII対応を謳ってはいますが、実測値では130MB/sそこそこしかでません。
P45 Expressももしかしたら、そのため?ということはないのでしょうか?
ただ、P45だと、SSDを内蔵にした場合は250MB/sに近い値が出ていますので、そうなると、やはりカード側?か、あるいはチップセットのExpress接続側の問題??
投稿: とおりすがり | 2009年5月26日 (火) 01時54分
どうも、MEDIOです。
後日の追試通り、ちゃんと内蔵させると260MByte/sとか出ていますので...eSATAカードの所為でしょうね。
(今回使っているVAIO typeZは、intelのMobile45系チップセットですので、ちゃんとした値は出ているみたいですね。)
まぁPCI Express x1の最大データ転送レート(理論値)が250MByte/sですので、それに付随するコマンドのやり取りとか考えると100MByteは仕方ないかと思います。
内蔵SATAはICH9配下で、上部はDMI(2GByte/s)ですので...ボトルネックがありませんし。
投稿: MEDIO | 2009年5月27日 (水) 21時46分