KFCの件~無責任の話
MEDIO write:
今更ながら、のお話。どうでも良い話。なのですが、気になったので書き留めてみます。
とある掲示板で「KFC」での油揚げ事件の真偽が討論(?)されていました。
「あれだけ詳細なんだから、実際に油で揚げたんだろう」的な意見が多い中、
「論理的に考えれば、ネタだというのはわかるだろ。おまえらバ×か?」という意見が。
曰く、「たんぱく質はお湯(~100度)で変質する。油温はそれ以上だから、たんぱく質で出来ている筋肉は動かなくなる」という様な内容でした。
さて、私もこんな事は実験した事がありませんから、本当の事はわかりません。ただ、「理論的だ」と決め付けている「理論」がおかしいなぁ、という事はわかるので。
1:反証事項
「お湯で茹でた豆腐と、油で揚げた豆腐。同じ時間加熱したら中心温度はどうなる?」
高温で揚げた豆腐中の「高分子蛋白」は、その内包する水分の沸騰なども作用し表面に高断熱のスポンジ状皮膜(表面膨張層)を作ります。(「揚げだし豆腐」ですね)
短時間であれば、油で揚げた豆腐の方が中は冷たいです。
2:定義漏れ
「昆虫の外骨格は、お湯で変質する筋肉(たんぱく質)ではなく、高断熱性を持つ(高分子の)キチン質である」.
お湯にくぐらせたお肉はすぐに色が変わりますが、お湯に投げ込んだカニは暫く動き続けます。
これらの事項を併せて考えると。
私の結論としては「やってみなくては、わからない」です。何度の油で、どの位の時間か?だれかやらないかなぁ。(投げ槍)
と言う訳で、掲示板の書き込みを見て、まずは「自分の考え・理論の反証可能性(Falsifiability)を考えて、補助仮説(Ad hoc hypothesis)なく説明が出来なくてはいけない」なぁ、思いました。
(留学時の、教授の「受け売り」ですが)
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